海洋土木について知る
弊社では、釜石港〜大槌港に至る管内で主に港湾、漁港、漁場の施設を造っています。
これらは海洋土木工事によって造られます。海洋土木工事は通常の土木工事の技術に加えて、特殊な技術や方法で行います。
海洋土木工事はどうやって進むのかを紹介します。驚くことが多いと思いますよ!
及川工務店が造るもの
海洋土木工事の流れ
施工までの準備
STEP1 施工計画を立てる
依頼された図面や依頼内容の確認後、施工する順序や方法などを現場監督がまとめます。
STEP2 測量・図面の作成
実際に施工するにあたり、現場に目印などをつけます。
他にもGPSを乗せた船で現場となる海の深さの計測や、潜水をして海底の地盤などの様子を確認し、施工しやすいように図面に起こします。
STEP3 必要な資材や重機の準備・搬入
施工に必要な重機などの搬入時期について、各業者と打ち合わせをしたり、必要な資材を製造し、施工の準備を進めます。
これは、弊社が所有する1番大きい「非航式起重機船」という250トン吊りの起重機を乗せた船です。1000トン以上の資材を運搬することができます。これを使って、基礎捨石や消波ブロックを現場に運びます。
施工(防波堤工事の場合)
SETP4 基礎を作る
準備が完了したら、施工に入ります。
まずは、防波堤の土台を作るため、「捨石」と言われる石材を起重機船で海底に投入します。
その捨石を潜水士が平らに均し、海底に捨石のマウンドを築きます。
STEP5 ケーソン(鉄筋コンクリート製の箱)の設置
捨石マウンドが完成したら、防波堤の枠となるケーソンの設置です。
ケーソンは予め陸上で製作し海上運搬して設置します。
設置の際は現場監督が設置場所へ誘導しますが、クレーン運転士や作業員との連携が重要です。
STEP6 ケーソンを固定
ケーソンの設置後は速やかに中詰石と呼ばれる石を詰めて、強い波でも動かないように安定させます。
そのあと、コンクリートで蓋をし、防波堤を築いていきます。
STEP7 上部工の施工・施工完了
海面下の防波堤の完成後は、波が越えるのを防ぐ上部工(海面上に見える部分)を築きます。
上部工の施工が完了したら防波堤施工は完了です!